专利摘要:
本発明は、塗料中の中和および/または補助分散剤として、および/または、着色される白色塗料ベース中での1つ以上の顔料の着色力を増進するための作用物質として、少なくとも1つのヒドロキシル化された第2級または第3級アミンの使用に関する。本発明はまた、少なくとも1つのヒドロキシル化された第2級または第3級アミンを含有する顔料濃縮物および塗料に関する。
公开号:JP2011508816A
申请号:JP2010541091
申请日:2008-12-19
公开日:2011-03-17
发明作者:バン・エメルリク,ブリユノ;リユパン,クリストフ
申请人:アルケマ フランス;
IPC主号:C09D201-00
专利说明:

[0001] 本発明は、水性または溶剤型にかかわらず、塗料に関する。]
背景技術

[0002] 水性塗料、例えばアクリル系をベースとするラテックス塗料では、pHの調整がラテックスを安定化させるために概して必要とされる。この調整は、中和と呼ばれている。さらに、顔料濃縮物が水性または溶剤型にかかわらず、白色塗料もしくは白色ベース中で希釈される場合は、これらの顔料濃縮物を中和することもまた必要である。]
[0003] さらに、白色ベース中での着色には、費用を低く抑えるために、所望の色の強さを最適化することが常に必要になる。]
[0004] ポリマー主分散剤(例えば、Coatex社からのCoatex(登録商標)P90またはBYK−Chemie社からのDysperbyk(登録商標)191もしくはBYK(登録商標)192、またはRohm & Haas社からのOrotan(商標)850ER)の使用は、顔料濃縮物(またはペースト)中に大量の顔料を分散させるために、概して高価である主分散剤の量を減少させるために、相当に大きな補助分散作用を備える添加物に頼ることが必要になることがある。]
[0005] 所定の中和剤、例えば特に最も一般に使用されているアンモニア、ソーダ、ジメチルアミン、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、およびN−メチルエタノールアミンは、有機もしくは無機顔料の発色には全く影響を及ぼさない。]
[0006] また別の公知の中和剤である、Angus社によってAMP(登録商標)90およびAMP(登録商標)95の名称を付けて各々90または95%水溶液として商標名AMP(登録商標)を付けて市販されている2−アミノ−2−メチル−1−プロパノール(CAS番号124−68−5)は、中和作用の改善を生じさせ、顔料の補助分散によってラテックスまたは顔料濃縮物の安定性を促進し、主分散剤の役割を強化する。]
[0007] 典型的には、ラテックスのpHは、中和アミン(調整アミン)が0.1から0.5重量%、好ましくは0.1から0.3重量%、より好ましくは0.1から0.2重量%の比率で加えられると、8から10、好ましくは8.5から9.5の数値へ理想的に調整される。顔料濃縮物中では、アミン系補助分散剤の量は、3.5重量%未満に好ましくは維持される。]
[0008] このためAMP(登録商標)90は、中和作用および主分散剤の減少を改善するというこれらの条件を満たすことを許容するが、優れた着色という問題を解決しない。]
発明が解決しようとする課題

[0009] そこで、本発明の第1の目的は、現在まで公知である中和剤および補助分散剤に比較して増加した着色力を示す、中和および補助分散のための、特に水性または溶剤型塗料、または前記塗料を調製するための顔料濃縮物のための作用物質を提案することである。これ他の目的は、以下に記載する本発明の説明から明らかになるであろう。]
課題を解決するための手段

[0010] これらの目的は、一部には、または全体として、本出願人が実施した研究の結果として達成される。]
[0011] そこで、本発明は第1に、塗料中の中和および/または補助分散のための作用物質として、および/または本発明者らが着色したいと望む白色塗料ベース中での顔料の着色力を増進するための作用物質としての、式(1):]
[0012] (式中、R1、R2およびR3は、同一であっても異なっていてもよく、水素原子、1から12個の炭素原子を有する直鎖状もしくは分枝状アルキルラジカル、3から12個の炭素原子を有するシクロアルキルラジカル、および1から6個の炭素原子を有する直鎖状ヒドロキシアルキルラジカルから選択され、このとき
・R1、R2およびR3のうちの多くても1つは水素原子を表す、
・R1、R2およびR3のうちの少なくとも1つはヒドロキシル基(−OH)を有する、および
・R1、R2およびR3のうちの少なくとも1つは窒素原子の位置α(「アルファ」)に少なくとも1つの分岐を有する、と理解されている)の少なくとも1つのヒドロキシル化された第2級または第3級アミンの使用に関する。]
[0013] 本発明の範囲内では、シクロアルキルラジカルはヒドロキシル基と、および/または1つ以上の直鎖状もしくは分枝状アルキルラジカルと場合により置換できると理解すべきである。]
[0014] 「窒素原子の位置α(「アルファ」)での分岐は、窒素原子に直接結合した炭素原子が2つの他の炭素原子に追加して結合していることを意味する。]
[0015] 「1から6個の炭素原子を有する直鎖状ヒドロキシアルキルラジカル」は、末端位置(即ち、式(1)の化合物中に存在する窒素原子に結合した炭素原子に対してω位置)でヒドロキシル基と置換された、1から6個の炭素原子を有する直鎖状アルキルラジカルを意味する。]
[0016] ヒドロキシメチル、2−ヒドロキシエチル、3−ヒドロキシ−n−プロピル、4−ヒドロキシ−n−ブチル、5−ヒドロキシ−n−ペンチルおよび6−ヒドロキシ−n−ヘキシルから選択される直鎖状ヒドロキシアルキルラジカルがより特に好ましく、一層より好ましくは、ヒドロキシアルキルラジカルは、ヒドロキシメチル、2−ヒドロキシエチルおよび3−ヒドロキシ−n−プロピルから選択され、2−ヒドロキシエチルが極めて特に好ましい。]
[0017] 一実施形態によると、式(1)(式中、R1は水素原子を表し、R2およびR3は、同一であっても異なっていてもよく、水素原子、1から12個の炭素原子を有する直鎖状もしくは分枝状アルキルラジカル、3から12個の炭素原子を有するシクロアルキルラジカル、および1から6個の炭素原子を有する直鎖状ヒドロキシアルキルラジカルから選択され、このとき
・R2およびR3のうちの少なくとも1つはヒドロキシル基(−OH)を有する、および
・R2およびR3のうちの少なくとも1つは窒素原子の位置α(「アルファ」)に少なくとも1つの分岐を有する、と理解されている)のアミン類が好ましい。]
[0018] 本発明のまた別の実施形態によると、式(1)(式中、各アルキルもしくはシクロアルキルラジカルが3から10個の炭素原子、好ましくは3から8個の炭素原子を有する)のアミン類が好ましい。]
[0019] 本発明のさらにまた別の好ましい実施形態によると、ヒドロキシル基を有するラジカルは、2もしくは3個、より好ましくは2個の炭素原子を有する。]
[0020] 極めて特に好ましい態様によると、本発明は、式(1):
(式中、
R1は、水素原子を表す、および
R2およびR3は、同一であっても異なっていてもよく、3から8個の炭素原子を有する直鎖状もしくは分枝状アルキルラジカル、6から10個の炭素原子を有するシクロアルキルラジカル、および2もしくは3個、好ましくは2個の炭素原子を有する直鎖状ヒドロキシアルキルラジカルから選択され、このとき
・R2およびR3のうちの少なくとも1つはヒドロキシル基(−OH)を有する、および
・R2およびR3のうちの少なくとも1つは窒素原子の位置α(「アルファ」)に少なくとも1つの分岐を有する、と理解されている)のアミンの上記の使用に関する。]
[0021] 極めて特には:
・N−(1−メチルプロピル)−N−(2−ヒドロキシエチル)アミン;
・N−(1,3−ジメチルブチル)−N−(2−ヒドロキシエチル)アミン;
・N−(1−エチル−3−メチルペンチル)−N−(2−ヒドロキシエチル)アミン;
・N−(3,3,5−トリメチルシクロヘキシル)−N−(2−ヒドロキシエチル)アミン;および
・N−(4−ヒドロキシシクロヘキシル)−N−(2−ヒドロキシエチル)アミンから選択される少なくとも1つのアミンを使用するのが好ましい。]
[0022] 式(1)のアミン類は、市販で入手できる、または公知である、またはそのまま、または単純に適応させて、当業者には公知である、および科学文献、特許文献、「Chemical Abstracts(CAS)」に記載されている、またはオンラインデータベースもしくはインターネットからの合成方法に従って入手することができる。]
[0023] 例えば、式(1)のアミン類は、第1級アミンもしくは第1級ヒドロキシアルキルアミンによるケトンまたはアルデヒドの還元的アミノ化によって容易に入手することができる。]
[0024] そこで、本発明は、塗料中の中和および/または補助分散のための作用物質として、および/または本発明者らが着色したいと望む白色塗料ベース中での顔料の着色力を増進するための作用物質としての、上記に規定した式(1)の少なくとも1つのアミンの使用に関する。]
[0025] 塗料は、水性塗料、例えばアクリル系をベースとするラテックス塗料、または溶剤型塗料、例えばアルキドもしくはグリセロフタリック塗料であってもよい。]
[0026] 式(1)のアミン類は、着色塗料の場合に、特に顔料が白色塗料ベース中への顔料濃縮物の希釈によって調製物中に導入されると、極めて特に興味深い用途が見つかる。]
[0027] 実際に、驚くべきことに、塗料中の、もしくは顔料濃縮物中でさえの、または「白色ベース」と呼ばれる塗料ベース中と顔料濃縮物中での同時の式(1)の少なくとも1つのアミンの存在は、前記顔料の着色力(発色)の実質的増加を可能にする。]
[0028] 言い換えると、塗料、白色ベースおよび/または顔料濃縮物中の式(1)の少なくとも1つのアミンの存在は、式(1)のアミンを含有していない前記塗料もしくは前記顔料濃縮物中で同一着色力を得るために必要とされたであろう顔料の量を減少させることを可能にできる。]
[0029] 本発明は、上記に規定した式(1)の少なくとも1つのアミンを含む顔料濃縮物にさらに関する。本発明の顔料濃縮物は、主分散剤に加えて、1つ以上の顔料、水ならびに1つ以上の通常の添加物および補助剤を概して含む。]
[0030] 本発明の顔料濃縮物は、有利には、水性または溶剤型白色塗料ベースを着色することを目的とすることができる。]
[0031] 顔料濃縮物は、特に通常使用され、当業者には公知である中和剤から選択される、および特にアンモニア、水酸化ナトリウム、ジメチルアミン、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、N−メチルエタノールアミン、2−アミノ−2−メチル−1−プロパノール、および2−n−ブチルアミノエタノールから選択される中和剤である、1つ以上の他の中和剤をさらにまた含むことができる。]
[0032] 前記顔料濃縮物は、0.05から10重量%の式(1)の少なくとも1つのアミンを有利には含み、および前記少なくとも1つのアミンが少なくとも1つの他の中和剤と混合して使用される場合は、前記混合物(中和剤の全部)の少なくとも1重量%、好ましくは50重量%を有利には表している。]
[0033] 顔料濃縮物中の式(1)の少なくとも1つのアミンの使用に関連するまた別の利点は、顔料濃縮物の調製物中に含まれる主分散剤の量を、上記に規定した式(1)のアミンの分散剤としての役割を考慮に入れて調整することが可能であるという事実にある。]
[0034] さらに、白色塗料を着色するための顔料濃縮物の量は、有利には、上記に規定した式(1)のアミンの着色力の増進を促進する能力を考慮に入れて調整することができる。]
[0035] また別の態様によると、本発明は、水性または溶剤型塗料であって、前記塗料中の中和剤および/または補助分散剤として、および/または顔料の着色力を増進するための作用物質として上記に規定した式(1)の少なくとも1つのアミンを含むことを特徴とする水性または溶剤型塗料にさらに関する。]
[0036] 本発明による、着色した、または着色していない水性または溶剤型塗料には、内部であっても外部であっても、表面、壁およびその他の建築物の表面をコーティングするための製品としての極めて特に有利な用途がある。]
[0037] 有利には、本発明による塗料は、0.05から2重量%、好ましくは0.1から0.5重量%、および一層より好ましくは0.1から0.2重量%の式(1)の少なくとも1つのアミンを含有することができる。]
[0038] 式(1)のアミンは、塗料調製物中の唯一の中和剤であってもよい、または塗料は通例使用されて当業者には公知である中和剤、特にアンモニア、水酸化ナトリウム、ジメチルアミン、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、N−メチルエタノールアミン、2−アミノ−2−メチル−1−プロパノール、および2−n−ブチルアミノエタノールから選択される少なくとも1つの他の中和剤を含むことができる。]
[0039] 好ましくは、式(1)のアミンは、少なくとも1%の中和剤の混合物、一層より好ましくは少なくとも50重量%の中和剤の混合物を表している。]
[0040] 本発明は、着色塗料であって、100重量部の:
・1から4重量部の上記に規定した式(1)の少なくとも1つのアミンと;
・20から50重量部の少なくとも1つの顔料または色素と;
・40から70重量部の水と;
・1から10重量部の乾燥遅延剤、例えばポリエチレングリコール200と;
・0.1から0.8重量部の通常の添加物および補助剤、例えば消泡剤および殺生物剤とを、
1,000重量部の:
・80から150重量部の添加水と;
・1から2重量部の少なくとも1つの分散剤と;
・1から3重量部の少なくとも1つの中和剤と;
・80から150重量部の白色顔料、例えば二酸化チタン(TiO2)と;
・400から550重量部の少なくとも1つの他の白色顔料と;
・100から200重量部の少なくとも1つのバインダー、例えばアクリル系エマルジョン、アクリル樹脂と;
・150から250重量部の少なくとも1つの増粘剤、例えばセルロースエーテルと;
・2から5重量部の通常の添加物および補助剤、例えば消泡剤、凝集剤および殺生物剤とを含むつや消し白色水性塗料(PM1)のベース中に含む顔料濃縮物(CP1)の希釈によって得られたことを特徴とする着色塗料にさらに関する。]
[0041] また別の態様によると、本発明は、着色塗料であって、1,000重量部の:
・70から150重量部の添加水と;
・1から3重量部の少なくとも1つの分散剤と;
・1から2重量部の少なくとも1つの中和剤と;
・80から300重量部の白色顔料、例えば二酸化チタン(TiO2)と;
・40から90重量部の少なくとも1つの他の白色顔料と;
・400から550重量部の少なくとも1つのバインダー、例えばアクリル系エマルジョン、アクリル樹脂と;
・4から20重量部の少なくとも1つの増粘剤と;
・10から40重量部の通常の添加物および補助剤、例えば消泡剤、凝集剤および殺生物剤と、を含む水性サテン仕上げ白色塗料(PS1)中への上記に規定した顔料濃縮物(CP1)の希釈によって得られたことを特徴とする着色塗料にさらに関する。]
[0042] さらにまた別の態様によると、本発明は、着色塗料であって、1,000重量部の:
・80から150重量部の添加水と;
・200から250重量部の少なくとも1つのバインダー、例えばアクリル樹脂と;
・1から3重量部の少なくとも1つの分散剤と;
・1から3重量部の少なくとも1つの中和剤と;
・160から250重量部の白色顔料、例えば二酸化チタン(TiO2)と;
・300から400重量部の少なくとも1つの他の白色顔料と;
・120から200重量部の少なくとも1つの増粘剤、例えばセルロースエーテルと;
・2から5重量部の通常の添加物および補助剤、例えば消泡剤および殺生物剤と、を含む水性白色外壁用塗料(PF1)中への上記に規定した顔料濃縮物(CP1)の希釈によって得られたことを特徴とする着色塗料にさらに関する。]
[0043] さらにまた別の態様によると、本発明は、着色塗料であって、1,000重量部の:
・500から650重量部のアルキド樹脂と;
・230から350重量部の少なくとも1つの白色顔料と;
・4から8重量部の少なくとも1つの湿潤剤と;
・15から25重量部の少なくとも1つの乾燥剤と;
・6から10重量部の通常の添加物および補助剤、例えば沈降防止剤および皮張り防止剤と;
・80から120重量部の炭化水素溶剤、例えばホワイト・スピリットと、を含む溶剤型白色塗料(Psolv)中への上記に規定した顔料濃縮物(CP1)の希釈によって得られたことを特徴とする着色塗料にさらに関する。]
[0044] 上述した塗料の各々において、顔料濃縮物は結果として生じる塗料の0.1から8重量%を概して表す。]
[0045] 顔料濃縮物、または水性もしくは溶剤型塗料中の上述した式(1)の少なくとも1つのアミンの使用は、以下の特徴:
(1)水性塗料中の中和剤および/または補助分散剤中で、8から10、好ましくは8.5から9.5の理想的pHの調整のためにラテックス中で0.1から0.5%、および好ましくは0.1から0.2%の含量で使用されるAMP(登録商標)90が重量に対する重量で式(1)の少なくとも1つのアミンと置換されると、AMP(登録商標)−90(顔料濃縮物および白色ベース中のAMP(登録商標)−90)と比較して顔料濃縮物および白色ベース中の少なくとも1単位の相対色差ΔE*を伴って着色力が高くなる;
(2)着色力を増進するより大きな能力のおかげで、式(1)のアミンは、顔料濃縮物中の主分散剤の量を少なくとも4分の1減少させるだけではなく、水性白色ベースを着色するための顔料濃縮物の量を少なくとも10%減少させることも可能にできる。]
[0046] (3)AMP(登録商標)90と式(1)の少なくとも1つのアミンとの置換は、ラテックス型の塗料への適用には限定されず、より優れた分散力および着色力を増進するより優れた能力を提供しながら、アルキド型の塗料にも適用することができる;
(4)AMP(登録商標)90と式(1)の少なくとも1つのアミンとの置換は、上記に規定した、AMP(登録商標)90自体を含む1つ以上の他の中和剤の併用を除外しないが、上述した利点を得るためには最小限の比率(少なくとも1%)の式(1)のアミンを使用する;
(5)この現象は、例えばフタロシアニンブルーなどの分散させるのが困難であることが公知の顔料について特に観察される、の1つ以上を示すことを可能にする。]
[0047] 以下の実施例では、この範囲を限定せずに本発明について例示する。これらの実施例では、部およびパーセンテージは、他に特に明示しない限り、重量部および重量%である。]
[0048] 調製物Aの実施例:顔料濃縮物の調製
当業者には公知の方法を使用して、以下の表1に表示したCPAM、CPADおよびCPSBと指名した青色(フタロシアニンブルー顔料)の調製物を有する3種の顔料濃縮物(CP)を調製する。]
[0049] (1)商標名「AMP(登録商標)90」(CAS番号124−68−5)を付けて「ANGUS」社によって市販されている、窒素のα炭素原子上のいずれでも分岐を有していない中和剤(比較例)。この中和剤は、90%水溶液形で調製物中に導入されるが、この水の量は、調製物の47重量部の添加水には計算されない;
(2)窒素のα炭素原子のいずれの上でも分岐を有していない中和剤(比較例)(CAS番号111−75−1);
(3)本発明による式(1)の中和剤(CAS番号35265−04−4);
(4)商標名「DISPERBYK 191」を付けて「BYK−CHEMIE」社によって市販されている主分散剤;
(5)例えば名称「BLEUBT627D」を付けて「CLARIANT」社によって市販されているようなフタロブルー15:2顔料;
(6)名称「EFKA2526」を付けて「CIBASPECIALTY CHEMICALS」社によって市販されている消泡剤;
(7)名称「ACTICIDE MBS」を付けて「THOR」社によって市販されている殺生物剤;
(8)名称「VISCOPLUS3030 10%」を付けて「DEGUSSA」社によって市販されている50%水溶液中の増粘剤。]
[0050] 顔料濃縮物CPAMは、大量の泡と粒子状の外観を備えて入手される。顔料濃縮物CPADもまた小量の泡を有する。これとは対照的に、顔料濃縮物CPSB(本発明による)は、発泡を全く伴わず、良好な外観を有する。]
[0051] これらの顔料濃縮物各々を調製するために、顔料は1.5mmのボール径を備えるボールミル内において、水、主分散剤、中和剤、消泡剤の存在下で、1.5時間にわたり1,000回転/分の速度で粉砕した。粒径は、Northゲージを使用してチェックし、10μmを選択した。殺生物剤、乾燥遅延剤のPEG200および場合により増粘剤を粉砕時間の終了時に加える。]
[0052] 調製物Bの実施例:つや消し塗料の白色ベースの調製
各々が952gである、3種の白色塗料ベースBBP1、BBP2およびBBP3を調製する。塗料の各構成成分は、制御された比率で導入する。塗料の組成は、以下の表2に示した。]
[0053] ]
[0054] 3種の白色ベースBBP1(中和剤AMP(登録商標)90を備える)、BBP2(中和剤2−n−ブチルアミノエタノールを備える)およびBBP3(本発明による中和剤であるN−(1−メチルプロピル)−N−(2−ヒドロキシエチル)アミンを備える)は、上記の表2に明示した様々な構成成分を記載した比率で、ラテックスの調製の当業者によって公知である技術に従って混合する工程によって調製する。]
[0055] 水、消泡剤、分散剤、中和剤および抗菌剤は、最初に分散剤中で5分間にわたり500回転/分で混合される。流体混合物が得られる。]
[0056] 次に「ペーストを混合する工程」が実施され(充填剤が導入される段階)、顔料ならびにレオロジーおよび光沢の修飾剤(二酸化チタン、炭酸カルシウムおよびタルク)が上記で得られた混合物に加えられ、20分間にわたり800回転/分で攪拌される。充填剤は緩徐に導入され、混合物の温度上昇が剪断力の結果として観察されることが多い。]
[0057] 次に樹脂および凝集剤を加えるために、攪拌速度は500回転/分に低下させられる。粘度は次に増粘剤(PU型、セルロース系、またはポリエーテル)を加えることによって場合により調整される。塗料の濃度が高すぎる場合は、水を加えることができる。原則として、粘度は、約4,000から5,000mPa.sでなければならない。粘度調整後には、全体を5分間にわたり500回転/分で攪拌する。]
[0058] 白色ベースの貯蔵安定性:
pHおよび粘度の測定(Brookfield、Spindle 6、100回転/分、室温)は、増粘剤が調整終了時からしばらくはなお活性である可能性があるので、調整の少なくとも24時間後に行う。pH値は、3種の調製物について同等であり、9.2から9.3の間である。]
[0059] 約6カ月間の経年劣化に相当する、40℃のストーブ内に15日間置いた後にpHの低下はほとんど見られないので、このためこの調製物は安定性であると見なされる。]
[0060] 本発明の実施例および比較例
一般的方法
白色ベースであるBBP1からBBP3は、調製物Aの実施例において調製した顔料濃縮物CPAM、CPADおよびCPSBを調製物Bの実施例由来の白色ベース中に、以下の表3に示した混合スキームに従って希釈することによって着色する。]
[0061] ]
[0062] 乾燥塗膜上の不透過度、光沢および着色力の試験:
不透過度は、塗料の被覆力を意味する。Dr.Lange型分光光度計を製造業者の指示に従って使用して測定した不透過度は、調製物各々について完全に許容可能であり、各場合において95%を超える。]
[0063] 光沢は、表面が光線を拡散させずに反射する能力を意味する。様々な調製物間で差は観察されず、これらの60℃での光沢はNovo Glass社製のTrio(商標)器械上で測定した場合に10未満である。]
[0064] 着色力(発色)は、塗料調製物各々に加えられたフタロシアニンブルー顔料濃縮物に基づいて評価される。本明細書において実施した試験は、上述した中和剤各々の分散力を例示している。]
[0065] 各場合において、発色は、以下の実験条件において評価される:
・着色した白色ベースの発色は、LENETA 2A標準コントラストカード(The LENETA COMPANY社、米国)上の200μm下での湿性沈着によって評価する。]
[0066] ・24時間にわたり乾燥させた後、これらのコントラストカードを目視検査し、Dr.Lange分光光度計を用いて測定する。]
[0067] ・色の測定は、Dr.Lange分光光度計上で、含まれている反射鏡モード、反射光での測定、測定口径8mm、紫外発光率100%、ルミナンスd/8(照射軸に比較して8°での拡散)で測定する。]
[0068] ・数値は、コントラストカード上で得られた3回の測定値の平均値である。以下の表4に示したL*、a*、b*およびΔE*の数値は、CIELABによる色空間座標であり、規格DIN 6174に記載されており、2003年に発行されたEditions Vincentsからの著者Goldschmidt and Streitbergerの「BASFHandbook on Basics of Coating Technology」の第360から372頁に説明されている。以下の:
L*は、0(黒色)から100(白色)の間の白色指数を表す;
a*は、−100(緑色)から+100(赤色)の間の赤色指数を表す;
b*は、−100(青色)から+100(黄色)の間の黄色指数を表す、を想起されたい。]
[0069] E*の数値は、方程式:]
[0070] から計算される。]
[0071] 上記の表3は、上記に記載した色測定に提出された、青色に着色された塗料の3つの実施例(1例は本発明を例示し、2例は比較例である)を示している;これらの測定の結果(分光光度計測定値)は以下の表4に示した。]
[0072] ]
[0073] 表4からは、実施例2および3に記載の調製物が実施例1に記載の調製物より着色力のより大きな増進を示すことが明らかである。]
実施例

[0074] さらに、実施例3のΔE*は、実施例2のΔE*より大きいので、より優れた発色を示している。これは、塗膜の目視観察によって確証される。実施例3の調製物から調製された塗膜は実施例1の調製物から調製された塗膜より均質であり、さらにまた粒子およびより濃い青色痕跡を観察できる実施例2の調製物から調製された塗膜よりも均質である。]
权利要求:

請求項1
塗料中の中和剤および/または補助分散剤として、および/または本発明者らが着色したいと望む白色塗料ベース中での顔料の着色力を増進するための作用物質としての、式(1):(式中、R1、R2およびR3は、同一であっても異なっていてもよく、水素原子、1から12個の炭素原子を有する直鎖状もしくは分枝状アルキルラジカル、3から12個の炭素原子を有するシクロアルキルラジカル、および1から6個の炭素原子を有する直鎖状ヒドロキシアルキルラジカルから選択され、このとき・R1、R2およびR3のうちの多くても1つは水素原子を表す、・R1、R2およびR3のうちの少なくとも1つはヒドロキシル基(−OH)を有する、および・R1、R2およびR3のうちの少なくとも1つは窒素原子の位置αに少なくとも1つの分岐を有する、と理解されている)の少なくとも1つのヒドロキシル化された第2級または第3級アミンの使用。
請求項2
式中、R1は水素原子を表し、ならびにR2およびR3は、同一であっても異なっていてもよく、水素原子、1から12個の炭素原子を有する直鎖状もしくは分枝状アルキルラジカル、3から12個の炭素原子を有するシクロアルキルラジカル、および1から6個の炭素原子を有する直鎖状ヒドロキシアルキルラジカルから選択され、このとき・R2およびR3のうちの少なくとも1つはヒドロキシル基(−OH)を有する、および・R2およびR3のうちの少なくとも1つは窒素原子の位置αに少なくとも1つの分岐を有する、と理解されていることを特徴とする、請求項1に記載の使用。
請求項3
各アルキルもしくはシクロアルキルラジカルが3から10個の炭素原子、好ましくは3から8個の炭素原子を有することを特徴とする、請求項1に記載の使用。
請求項4
ヒドロキシル基を有するラジカルは、2もしくは3個、より好ましくは2個の炭素原子を有することを特徴とする、請求項1に記載の使用。
請求項5
式中、R1は水素原子を表し、ならびにR2およびR3は、同一であっても異なっていてもよく、3から8個の炭素原子を有する直鎖状もしくは分枝状アルキルラジカル、6から10個の炭素原子を有するシクロアルキルラジカル、および2もしくは3、好ましくは2個の炭素原子を有する直鎖状ヒドロキシアルキルラジカルから選択され、このとき・R2およびR3のうちの少なくとも1つはヒドロキシル基(−OH)を有する、および・R2およびR3のうちの少なくとも1つは窒素原子の位置αに少なくとも1つの分岐を有する、と理解されていることを特徴とする、請求項1に記載の使用。
請求項6
少なくとも1つのアミンは:・N−(1−メチルプロピル)−N−(2−ヒドロキシエチル)アミン;・N−(1,3−ジメチルブチル)−N−(2−ヒドロキシエチル)アミン;・N−(1−エチル−3−メチルペンチル)−N−(2−ヒドロキシエチル)アミン;・N−(3,3,5−トリメチルシクロヘキシル)−N−(2−ヒドロキシエチル)アミン;および・N−(4−ヒドロキシシクロヘキシル)−N−(2−ヒドロキシエチル)アミンから選択されることを特徴とする、請求項1から5のいずれか一項に記載の使用。
請求項7
塗料は、水性または溶剤型着色塗料である、請求項1から6のいずれか一項に記載の使用。
請求項8
塗料は着色塗料であり、顔料は調製物中に白色塗料ベース中への顔料濃縮物の希釈によって導入され、前記顔料濃縮物は主分散剤、水ならびに通常の添加物および補助剤を追加して含有することを特徴とする、請求項1から7のいずれか一項に記載の使用。
請求項9
請求項1から6のいずれか一項に記載の式(1)の少なくとも1つのアミン、主分散剤、1つ以上の顔料、水ならびに1つ以上の通常の添加物および補助剤を含む顔料濃縮物。
請求項10
請求項1から6のいずれか一項に記載の、0.05から10重量%の式(1)の少なくとも1つのアミンを含む、請求項9に記載の顔料濃縮物。
請求項11
特にアンモニア、水酸化ナトリウム、ジメチルアミン、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、N−メチルエタノールアミン、2−アミノ−2−メチル−1−プロパノール、および2−n−ブチルアミノエタノールから選択される1つ以上の他の中和剤をさらに含み、式(1)のアミンの量は少なくとも1重量%、好ましくは少なくとも50重量%の中和剤の混合物を表す、請求項9または10に記載の顔料濃縮物。
請求項12
0.05から2重量%、好ましくは0.1から0.5重量%、および一層より好ましくは0.1から0.2重量%の、請求項1から6のいずれか一項に記載の式(1)の少なくとも1つのアミンを塗料中の中和剤および/または補助分散剤として、および/または顔料の着色力を増進するための作用物質として含む水性または溶剤型塗料。
請求項13
特にアンモニア、水酸化ナトリウム、ジメチルアミン、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、N−メチルエタノールアミン、2−アミノ−2−メチル−1−プロパノール、および2−n−ブチルアミノエタノールから選択される1つ以上の他の中和剤をさらに含み、式(1)のアミンの量は少なくとも1重量%、好ましくは少なくとも50重量%の中和剤の混合物を表す、請求項12に記載の塗料。
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